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洋服のカラーコーデ【初級編】

色の合わせ方が難しい?

今回は、色の合わせ方について考えてみたいと思います。

ファッションにおいて、色の相性は必ず考えなければいけない要素。
色選びから色合わせまで、上手く攻略しないといけないところ。

自分の中で引き出しが少ないと、いつも同じような組み合わせになりがちなので、服の色の合わせ方は何パターンか把握しておきたいところです。

人によって似合う色や雰囲気が違うので、一般論に近い話になってしまいますが...
今日は、色の合わせ方の考え方の基礎的なものを、考え直してみます。

基本色を、いま一度把握しよう

「何でも合う色」「何でも合わせやすい色」があります。

まず「何でも合う色」というのは、基本的に無彩色です。

無彩色ってのは、字の通り。
"色の三属性である色相・明度・彩度のうち明度だけをもつ、黒・灰・白"

下の図が、まさに無彩色の図なりよ。

800px-Gray_scale-300x225.jpg

これぞ、色のない色、無彩色ズ!

彩度が無いわけなので、基本的には彩度のある色と喧嘩しないはず。
色ものを着たい時は、この無彩色ズと合わせれば、事故ることはないはずです。

色の合わせ方に自信が無い人は、無彩色をベースにするのがオススメです。

無彩色にも強弱があり、上の図でいう真ん中ほど、あいまいで優しい。
端は真っ白と真っ黒、これははっきりとした強い印象になる色です。

グレーは、合わせやすくソフトな印象、ということ。

グレーのパーカーって、なんでも合いますもんね、基本的に。

color_code_20141118_a.jpg

準基本色といえる色は、基本的に暗い色

無彩色の白〜灰〜黒を、ベースに考える人は多いでしょう。
他には、紺、茶、ダークブルー辺りをベースカラーと捉えている人も多いと思います。

紺やダークブルーには青が、茶には赤が入っていますから、基本的には無彩色より相性があります。
ただ、明度的には暗めで黒に近く、 そんなに"色"は強くないので、色々なものと合わせやすいと感じるはずです。

色味が入っていても、黒に近く暗い方が色の個性は出にくく、合わせやすいと思います。

color_code_20141118_b.jpg

明度?彩度?なにそれ...

最初に登場した、色の三属性について。
"明度""彩度""色相"という要素で、色は表現されます。

絵やデザインを習ったことがある人や、Photoshopやillustleterを使う人にはお馴染みだと思いますが、...ちょっとわかりにくいと思うので...。

下の図がわかりやすいので、参考にどうぞ。

blog170_2-300x172.png

http://imagingsolution.blog107.fc2.com/blog-entry-170.html

こういうことなのです、色って。
非常にわかりやすく表現しているので、図をお借りしました。

感覚的に「これとこれが合うな」「これは使いやすい色だな」とかがわからないと感じる人は、彩度・明度・色別の要素で色を判断すると良いと思います。

理屈っぽいのが苦手な人は、余計混乱しちゃうかもですが...
理論的に考えても、色に関しては上手に素敵な組み合わせを考えられるはずなのです。

彩度と明度が暗い方が、間違いない

何にでも合わせやすいベースカラーとなる色には、彩度と明度が低い(暗い)色が向きます。

彩度が上がれば、色がより表に出てくるので、相性が出やすくなります。

上の図を見ると、おのずとどこら辺の色が合わせやすい・使いやすそうか、わかると思います。
(ヒント・使いやすい色は無彩色と、それに近い色)

より多くの物と合わせたいのであれば、彩度と明度が低い(暗い)色をチョイスすべきと私は思います。
もしくは、最初に挙げた無彩色。

color_code_20141118_c.jpg

暗い色は使いやすいでしょ、基本。

色の相性を考える時に

もし「緑と茶色の相性は?」なんて問われたら、「緑と茶色の色による」が答えです。
一言に「緑」と表現しても、明度と彩度だけで随分と変わりますからね。

色相 ・明度・彩度の微妙なバランスが、色の印象も変えますし、相性も左右します。

無彩色を使わずに彩色同士を合わせる場合...
全く違う色(色相)同士でも馴染み易いケースのひとつは、近い明度・彩度の色だと思います。

これぞ、よく使う表現「トーン」です。

彩度か明度を固定すれば色相が変わっても、似た感じになるわけです。

なぜ色が全く違うのに似た印象になるかといえば、明るさ(鮮やかさ)が同一だからなのです。
色の三要素のうち、一つが固定された状態だからです!(どどーん!)

彩度か明度を固定して色を集めて"トーン"を作るとどうなるでしょうか。

下の図をご覧ください。kind-of-the-tone-300x300.gif

全然違う色同士でも、グループごとになんだかまとまりを感じませんか?

こう見てみると、「赤」と一言に言っても様々なのがわかります。
そして、同じグループの色同士なら、何を合わせてもイケますよね。

トーンというのは、まあ、こういうことです。
明るさや鮮やかさが同じ程度かは、色同士が馴染むか否かが決まってくる要素でもあります。

色同士の組み合わせを考えるとき、トーンを合わせることを意識するのは、有効な手です。

アバウトに、同じくらいの明るさか・鮮やかさか、を考えてみてください。
トーンを合わせる・近づけることで、統一感が出て、まとまりは生まれます。

色をたくさん使っていても違和感を感じない場合、大体色のトーンがちゃんとまとめられています。

color_code_20141118_d.jpg

こういうのって、大体トーンが同じくらい。

理屈っぽくてごめんなさい

ファッションって、理屈だけで説明できないことがたくさんあって、教科書・マニュアルに近いものは作りにくいとは思います。

ですが、頭で考えてわかることもあるよなあと思って書いたら、このように理屈っぽくなってしまいました。(間違いがあったら、ごめんなさい。)

基本的に、「細かいことを考えず好きに着ればいいじゃん」が信条なのですが。

もし、色の合わせ方で困っている方は、このように理屈っぽく考えてみてはいかがでしょう。
納得がいけば、自信も持てるのではないでしょうか。

続き【中級編】も完成しております。
洋服の色の合わせ方考【中級編】

あくまで、ひとつの考え方として、どうぞ。

参考になれば、幸いです!