洋服のカラーコーデ【初級編】
色の合わせ方が難しい?
今回は、色の合わせ方について考えてみたいと思います。
ファッションにおいて、色の相性は必ず考えなければいけない要素。
色選びから色合わせまで、上手く攻略しないといけないところ。
自分の中で引き出しが少ないと、いつも同じような組み合わせになりがちなので、服の色の合わせ方は何パターンか把握しておきたいところです。
人によって似合う色や雰囲気が違うので、一般論に近い話になってしまいますが...
今日は、色の合わせ方の考え方の基礎的なものを、考え直してみます。
基本色を、いま一度把握しよう
「何でも合う色」「何でも合わせやすい色」があります。
まず「何でも合う色」というのは、基本的に無彩色です。
無彩色ってのは、字の通り。
"色の三属性である色相・明度・彩度のうち明度だけをもつ、黒・灰・白"
下の図が、まさに無彩色の図なりよ。
これぞ、色のない色、無彩色ズ!
彩度が無いわけなので、基本的には彩度のある色と喧嘩しないはず。
色ものを着たい時は、この無彩色ズと合わせれば、事故ることはないはずです。
色の合わせ方に自信が無い人は、無彩色をベースにするのがオススメです。
無彩色にも強弱があり、上の図でいう真ん中ほど、あいまいで優しい。
端は真っ白と真っ黒、これははっきりとした強い印象になる色です。
グレーは、合わせやすくソフトな印象、ということ。
グレーのパーカーって、なんでも合いますもんね、基本的に。
準基本色といえる色は、基本的に暗い色
無彩色の白〜灰〜黒を、ベースに考える人は多いでしょう。
他には、紺、茶、ダークブルー辺りをベースカラーと捉えている人も多いと思います。
紺やダークブルーには青が、茶には赤が入っていますから、基本的には無彩色より相性があります。
ただ、明度的には暗めで黒に近く、 そんなに"色"は強くないので、色々なものと合わせやすいと感じるはずです。
色味が入っていても、黒に近く暗い方が色の個性は出にくく、合わせやすいと思います。
明度?彩度?なにそれ...
最初に登場した、色の三属性について。
"明度""彩度""色相"という要素で、色は表現されます。
絵やデザインを習ったことがある人や、Photoshopやillustleterを使う人にはお馴染みだと思いますが、...ちょっとわかりにくいと思うので...。
下の図がわかりやすいので、参考にどうぞ。
http://imagingsolution.blog107.fc2.com/blog-entry-170.html
こういうことなのです、色って。
非常にわかりやすく表現しているので、図をお借りしました。
感覚的に「これとこれが合うな」「これは使いやすい色だな」とかがわからないと感じる人は、彩度・明度・色別の要素で色を判断すると良いと思います。
理屈っぽいのが苦手な人は、余計混乱しちゃうかもですが...
理論的に考えても、色に関しては上手に素敵な組み合わせを考えられるはずなのです。
彩度と明度が暗い方が、間違いない
何にでも合わせやすいベースカラーとなる色には、彩度と明度が低い(暗い)色が向きます。
彩度が上がれば、色がより表に出てくるので、相性が出やすくなります。
上の図を見ると、おのずとどこら辺の色が合わせやすい・使いやすそうか、わかると思います。
(ヒント・使いやすい色は無彩色と、それに近い色)
より多くの物と合わせたいのであれば、彩度と明度が低い(暗い)色をチョイスすべきと私は思います。
もしくは、最初に挙げた無彩色。
暗い色は使いやすいでしょ、基本。
色の相性を考える時に
もし「緑と茶色の相性は?」なんて問われたら、「緑と茶色の色による」が答えです。
一言に「緑」と表現しても、明度と彩度だけで随分と変わりますからね。
色相 ・明度・彩度の微妙なバランスが、色の印象も変えますし、相性も左右します。
無彩色を使わずに彩色同士を合わせる場合...
全く違う色(色相)同士でも馴染み易いケースのひとつは、近い明度・彩度の色だと思います。
これぞ、よく使う表現「トーン」です。
彩度か明度を固定すれば色相が変わっても、似た感じになるわけです。
なぜ色が全く違うのに似た印象になるかといえば、明るさ(鮮やかさ)が同一だからなのです。
色の三要素のうち、一つが固定された状態だからです!(どどーん!)
彩度か明度を固定して色を集めて"トーン"を作るとどうなるでしょうか。
下の図をご覧ください。
全然違う色同士でも、グループごとになんだかまとまりを感じませんか?
こう見てみると、「赤」と一言に言っても様々なのがわかります。
そして、同じグループの色同士なら、何を合わせてもイケますよね。
トーンというのは、まあ、こういうことです。
明るさや鮮やかさが同じ程度かは、色同士が馴染むか否かが決まってくる要素でもあります。
色同士の組み合わせを考えるとき、トーンを合わせることを意識するのは、有効な手です。
アバウトに、同じくらいの明るさか・鮮やかさか、を考えてみてください。
トーンを合わせる・近づけることで、統一感が出て、まとまりは生まれます。
色をたくさん使っていても違和感を感じない場合、大体色のトーンがちゃんとまとめられています。
こういうのって、大体トーンが同じくらい。
理屈っぽくてごめんなさい
ファッションって、理屈だけで説明できないことがたくさんあって、教科書・マニュアルに近いものは作りにくいとは思います。
ですが、頭で考えてわかることもあるよなあと思って書いたら、このように理屈っぽくなってしまいました。(間違いがあったら、ごめんなさい。)
基本的に、「細かいことを考えず好きに着ればいいじゃん」が信条なのですが。
もし、色の合わせ方で困っている方は、このように理屈っぽく考えてみてはいかがでしょう。
納得がいけば、自信も持てるのではないでしょうか。
続き【中級編】も完成しております。
洋服の色の合わせ方考【中級編】
あくまで、ひとつの考え方として、どうぞ。
参考になれば、幸いです!