西村圭史、阿部峻介
2014年11月18日18時43分
大阪地検は18日、強姦(ごうかん)・強制わいせつ事件で懲役12年の判決が確定し、服役中の男性を釈放したと発表した。再審請求を受けて再捜査した結果、「無罪の可能性が高い」と判断。大阪地裁の再審開始決定を待たず、刑の執行を停止する極めて異例の措置をとった。
地検によると、男性は2004年と08年に大阪市内で同じ女性を襲い、同年に女性の胸をつかむなどしたとして起訴された。一貫して無実を訴えたが、11年に刑が確定した。地検が今年9月の再審請求を受けて再捜査したところ、確定判決の根拠となる証言をした女性と目撃者が説明を一転。男性が事件に関与していないことを示す客観的証拠も見つかったという。
地検は男性と女性らの関係や新証拠の内容は「プライバシー」を理由に明らかにしていないが、男性には再審請求審で無罪を言い渡されるべきだと判断。地裁に意見書を提出するとともに、約3年6カ月服役していた男性の釈放を決めた。(西村圭史、阿部峻介)
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朝日新聞社会部
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