「ザックジャパンの同窓会?」キリンチャレンジカップ 日本-ホンジュラス
昨日はあいにく日帰りの出張があって深夜になってから1.5倍速で見始めたのでざっくりした感想と言う事で。
ホンジュラス戦の前に長谷部のアンカーは厳しいんじゃないかと書いてしまったのだが、サッカーというスポーツは相手のレベルによって弱点が全て強み、またはその逆にひっくり返ってしまうんだなという怖さを改めて感じる試合だった。
日本は攻撃時には長谷部がCBの位置に下がってSBが上がった3-4-3、守備時には武藤と本田が香川と遠藤に2列目で並ぶ4-1-4-1という形になっていたのだが、ホンジュラスは4-4-2だったためにちょうどW杯コートジボワール戦の日本のように3人のCBに対してプレスがかけられず、遠藤と内田が余裕を持って前を向けていた。この2人を自由にしたらそりゃ組み立てされ放題になるわなと。
そしてホンジュラスは攻撃でもさっぱりで、比較的アンカーの長谷部の両側が空く場面があったのにそのスペースをほとんど使うことがなく、2~3度そこからゴール前まで持っていかれる場面はあったものの、結局攻撃が引っかかってシュートまで行けなかった。
もちろんホンジュラスの問題だけではなくて日本が改善した部分もあった。まず1つはサイドチェンジとパススピード。途中から入った柴崎や田口といった国内組に比べると、本田や香川、長谷部のボールスピードは明らかに早く、本田も鬼パスを足元でピタリと止めるなど欧州組の基礎技術の高さが際立った。3センターのところでチマチマとボールを回していた前の試合と劇的に変わった部分である。新しい井戸から唯一食いついた武藤も、この欧州ペースにはなかなか付いて行けなかったね。
そして得点こそ無かったが岡崎の動き出し。ザックジャパンで前田の調子が良かった頃もそうだが、日本のサッカーはやはりFWがまずスペースを作り、そこを中盤が入り込むポジションの流動性があってこそ生きるもので、その原則を改めて認識させられる岡崎の働きだった。
この勝利をザックジャパンの遺産などと揶揄する意見もあったりするが、コンディションの悪い中米や欧州中堅国、そしてアジア相手ならこういう横綱サッカーが出来るようになっているのは「日本の」遺産である。これをもう一段上の世界レベルで通用させるのはどうすればよいか、それがこれから3年の課題だろう。
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2014/11/15 | 日本代表
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