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古川知事衆院選出馬へ 衆院解散なら途中辞職に

2014年11月14日 10時41分

古川 康氏
古川 康氏

■新2区自民と調整し判断

 佐賀県の古川康知事(56)=3期=が、衆院佐賀選挙区の新2区から自民党公認で立候補する意向を固め、同党関係者と調整に入ったことが13日、分かった。複数の自民党関係者が明らかにした。安倍晋三首相が年内に衆院を解散し、総選挙を行う場合、来年4月までの任期を残して辞職し、出馬する方向。自民党との調整を踏まえて最終判断する。古川氏の辞職に伴う知事選は、辞職翌日から50日以内に行われる。28面に関連記事 

 自民党関係者は「古川知事は党関係者に衆院選に出ると伝えている」と話した。古川氏は、佐賀新聞の取材に「自民党からの要請はない。まだ決めていない」としつつ、「(自民関係者とは)毎日やりとりしている。その気がないならそんな事もしない。(11月定例県議会開会日の)25日を軸に進退については説明したい」と述べた。

 自民党佐賀県連は、23日に開く総務会で、新2区の候補者選定を協議する。複数の県連関係者によると、その時点で衆院が解散していた場合、古川氏を軸に人選を進めて方針を決める。自民からの正式な出馬要請を受け、古川氏が態度表明する方向で調整している。ただ、県連内には古川氏擁立に難色を示す声もあり、総務会で異論が出る可能性もある。

 古川氏の辞意表明や辞職のタイミングは、衆院解散など国政の動きのほか、自民県連内の調整状況などを見極めながら判断するとみられる。

 衆院の佐賀選挙区は、1票の格差是正で、次期選挙から定数が3から2に削減される。現職3人の候補者調整では、現3区の保利耕輔議員(80)が今期限りでの引退を表明。現2区の今村雅弘議員(67)の比例代表九州ブロック転出と現1区の岩田和親議員(41)の新1区出馬を決め、新2区の候補者選定を進めていた。

 古川氏が辞職した場合の知事選には、武雄市長の樋渡啓祐氏(44)の名前が取り沙汰されているほか、元国交省武雄河川事務所長で九州大大学院教授の島谷幸宏氏(59)が出馬への準備を進めている。このほか、現職官僚などの名前も挙がっている。

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