パーフェクトRuby on Rails を読みました。
いまさら!?という感じですが、しばらく仕事では iOS をメインでやっていたのですが、最近またサーバーサイドに戻ってきたそのタイミングで電子版が発売されたので。
ちなみに epub 版は 以下の URL から買えます。
Rails で仕事をしている人にはこの辺がオススメ
全体的には仕事、趣味を問わずバリバリ Rails を使っている人にこそ必要な本だなーという印象でした。 特に4章と9章が今後の自分の設計指針にとって非常に参考になりました。
4章の “Railsのロードパスとレイヤーの定義方法” は Model, View, Controller 以外の層 (Worker とか Service とか) を定義して使うための方法について書いてあります。ジョブキューでよく使われている sidekiq が例に出ているのでわかりやすくて実践的です。
そして9章の “より実践的なモデルの使い方” では4章で得た知識を使って、どうやって複雑になりがちな ActiveRecord::Base
を継承したモデルを整理しきれいな設計をするか、という内容を具体的なコードを挙げながら説明してくれています。
rails がデフォルトで持っている app/models, app/controllers, app/views での MVC ではモデルないしコントローラが複雑になってしまってなんだかうまくいかないなーと感じている人は、ぜひ4章と9章を読んでみることをオススメします。
書籍とは関係ありませんが、最近 肥大化したActiveRecordモデルをリファクタリングする7つの方法(翻訳) | TechRacho を読んで、自分が rails がデフォルトで作る models, controllers, view ならびに concerns に無理やりコードを収めようとし過ぎて、レールの下敷きになってしまっていたことにようやく気付き反省したところでした。 この パーフェクト Ruby on Rails を読んでさらに設計に対する姿勢を柔軟にすることができたと感じています。
Rails を勉強中の方にはこの辺がオススメ
6章の “Railsアプリケーション開発” は具体的なアプリケーションを実際に作りながら rails の機能をどのように使えばいいか、そしてどのようなところに気をつければいいか、について解説されている章です。
この章に従って一通りアプリケーション作りをしてみることは Getting Started with Rails — Ruby on Rails Guides (和訳: Railsをはじめよう — Ruby on Rails Guides) や Ruby on Rails Tutorial (3rd Ed.), Learn Web Development with Rails - Michael Hartl | Softcover.io (和訳: https://www.railstutorial.jp) を終えた人にとって非常によい練習になると思います。
この章を教材にすると中級者向けの Rails 講座とかやれそうですね。
まとめ
最近の Rails 周りの情報を一気にキャッチアップできるよい本だと思います。 読んでよかったです。
- 作者: すがわらまさのり,前島真一,近藤宇智朗,橋立友宏
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: Kindle版
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