LotosLabo

プログラミング技術とか気になった情報を載せていきます

とあるゲーム会社に一ヶ月間インターンに行ってきた話 最終話



四週目(最後の週)

 最後の週は今まで制作したきた機能の仕上げ、デバッグ作業、リファクタリングです。自分自身で機能チェック項目を設けたり、普通ではありえないような動作を起こしたりして、あえてエラーを起こさせるような方法を試したりしました。こういう地味な作業は好まない方は多いようですが、私は結構好きでした。

また最後の週に私のためにお疲れ会を開いていただきました。そこで上司や先輩から私にお話があることを前から聞かされていたので正直ビクビクしていました。そしてその予想は的中しており、上司からこのようなお話しをされました。

上司「ロートス君、うちの会社にインターンに来てくれてほんとにありがとう。」

ロ「え… あ、いえこちらこそありがとうございます。」

予想が外れました。また怒られて、君には絶望したよ。もう来なくていいよとか言われるもんだと思ってました。


先「最初の一週間は、なんだこいつ一発殴ってやろうかと思ってました(冗談ですけど」

先「宿題もやってこないで、報告もしないでな」

先「でも、一週間後には報・連・相が出来るようになっていてびっくりした」

上司「この一週間でプログラマーとしてようやく始まったって感じだね」

上司「この間の◯◯さんへの説明の仕方や自ら要望・意見を発言できるところまで成長してほんと素晴らしい」

ロ「ありがとうございます。」

上司「それとこれからのことなんだけども、ロートス君ってなんでも完璧に仕上げたいと思う気持ちあるでしょ?」

ロ「はい、そうですね。(バレてた…)」

上司「ロートス君の夢は社長になることだよね? このままただ勉強していっても誰も付いてこないと思うよ。」

ロ「はぁ~」

上司「というのもすべての分野において完璧にしなければならないという、浅く広すぎる考え持っていることが一つ。そして何か一つでもいいのでこれは誰にも負けない。これがあれば食っていけるというような特化した技術を身に付け、尖ったエンジニアになってほしいこと。それと社長を目指すのなら人からの信頼や卓越した技術、それと何をやりたいかが重要となってくるね」




私は将来的に社長になりたいと考えています。これは就職活動前から考えていることです。なぜ社長になりたいか。

それは 楽しそうだからです。

私が今回インターンに参加した理由としてもゲームを作りたい、ゲームが好きだからゲームを自らの手で作りたい。ゲームを作るのが楽しいからという目的できました。楽しいからゲームを作るのです。楽しいからゲームを作ることを仕事にしたかったのです。

何事も楽しくなければ進んでやろうとしません。それは美味しくないものをあえて食べようとしないことと同じだと思います。もし楽しくなければ楽しくするように変えればいい。世の中に楽しいゲームがなければ楽しいモノを作ればいい。という考え方からです。


話が脱線してしまいました。すみません。
私は今まで浅く広く知識を身につけようとしていました。それがこのブログにも現れています。このアプリを作るためにはこんな事も勉強しなくてはいけないな、ああこっちも勉強しないととかなり焦って勉強していました。しかしそれは間違いではありませんが、エンジニアとしては生き残れません。もしやるのなら「広く、深く」、「狭く、深く」でなければ今後使い物にはならないと考えています。今、私自身がどの知識を深く掘って行けばいいのかわかっていません。それが私が社会に出るための大きな宿題だと思っています。



そして、お疲れ会終盤。私はみなさんにとある質問を問いかけました。

ロ「どうしてこんなに長時間仕事しているんですか?最初に10時から最低でも22時までと聞かされて驚きました。」

◯◯さん「気づいたらその時間になっていた。というのかな、仕事に没頭しているとそういう時無い?」

ロ「はい、ありますけど…」

◯◯さん「それと仕事が楽しいからやるただそれだけです。ちなみに今もそう思ってる?」

ロ「そうですね。最初の一週間はなんでこんなに仕事しているんだと思ってましたが、仕事が楽しくなって時間を忘れてしまうこともありました。」

◯◯さん「そうそう、そういうこと。」


この意見には正直納得していませんが、ここでは文句を書くのは控えさせていただきます。


◯◯さん「じゃあそろそろ、ロートス君のこのインターンを通しての感想と、今後の意気込みを話してもらおうか」

ロ「会社にきて初日からプロジェクトの一つを任されたりと、十何時間も働いたりして、一週間目はキツくてヘトヘトでした。けれども一ヶ月たった今は仕事が楽しいです。一ヶ月という短い期間でしたが、お世話になりました。それとこれからは大学での残された課題に全力で取り組み、4月にはこの会社に戻ってきます。どうぞまたよろしくお願いします。」

と、かなり省略させていただきましたが意気込みを言いました。
この一ヶ月間短くも感じましたが、ほんとに辛い毎日でした。しかしここで学んだ一ヶ月は一年分にも値するほどです。学生のうちにこんな貴重な体験を出来たことに嬉しく思っています。そして私はこの会社に人生を託そうと決心しました。
だが、最終日の面談まではどうなるかわかりません…


最終日


 最終日、私は一ヶ月間お世話になった部屋に感謝を込め、掃除や片づけをし終わった後、午後からですが会社に行き、少し仕事をしようと思いました。それも一ヶ月間作ってきた機能のリファクタリングがまだ終わってなかったからです。なんとか今まで学んだことを思い返して、ギリギリですが終わりました。これから面談が始まります。これで私の人生が決まることなのでとても緊張していました。

そして急に来ました。
社「ロートス君はこれからどうする?」

ロ「え、はい。この会社で、4月から働かせていただきたいと思っています。」

社「おおお、先輩はどう?」

先「ロートス君は知識的にはまだまだ勉強することがたくさんあると思うけど、この会社でやっていけると思います。」

社「じゃあ正式に入社の手続きしないとね・・・」


ここで私の一年と三ヶ月間の就職活動に幕が下りました。
過去に就職活動についての記事を書いたりしましたが、あの時の自分はとてもナーバスで人間としても脆かったです。ただ、就職活動をしていくうちに、いろんな方からお話しを聞いたり、問いかけたり、自分が将来何をしたいのか、自分はなんなのかということがだんだんわかってきました。人間としてはまだ未成熟で、何事も勉強だと思いますがまだまだ若いのでいろんなことに挑戦していきたいです。



それと私は最終日に一つの約束をしました。
ロートス君はこのまま4月から働くとしても能力的にとても大変な部分があると思う。けれども学生のうちに今やらきゃいけないことがあるでしょ。その卒制を楽しんで全力で取り組んできてほしい。
それは今しかできないことだから後悔すること無くやり通してほしいと。




ここでインターンについてのお話しは終わりです。会話文はまるっきり同じということではありませんが、私なりに思い出して書いたものです。なお、会社名など、どんなゲームを作ったなどの質問はお答えできかねますのでご了承ください。





ここからは私がこの一ヶ月間で学んだことをまとめてみたものです。


◯報・連・相の大切さ

報告・連絡・相談です。
例えば、今はこのような流れで進めていますというような進捗報告。
今日は電車が遅れているので、会社につくのが何時何分になりそうですという連絡。
ここがどうしてこうなっているのかわからないのですがという問いかける相談。

どれも大切なことです。


◯わからないことは随時確認する

仕様がわからず、そのままプログラムを組んでしまったら、最終的には大変なことになってしまいます。わからないことがあったらどんな怖い上司にでも聴くことが大切です。


◯メモは必ず取る

私は言われたことやここは大事だと思ったことは普段からメモを取るようにしています。
このような癖を普段から身に付けておくと、社会人になっても役に立ちます。


◯教えてもらった時はお礼を言う(SNSにも限らず)

教えてもらうときは、お願いします。教えてもらった時はありがとうございます。挨拶を言うにはとても大切です。たとえそれがSNSでのやりとりだったとしても相手がそれに時間を費やしてもらったことに対する感謝の気持ちが大切です。


◯学生と社会人の違い

仕事はアルバイトではありません。これは実際に働いてみて理解することが大切です。



◯時間の厳守

授業に遅刻してくるような人は会社にも遅刻するはずです。学生のうちから心がけていれば、
始業開始30分前には来て、昨日の復習をしたり、これからの予定を確認したりとする時間はとれます。



◯挨拶の大切さ

朝来るときは、おはようございます。
帰るときはお先に失礼します。などその一言だけでも言うと言わないとは大違いです。