【北京=共同】中国北京市は19日、今年最悪レベルの大気汚染に襲われ、在中国米大使館サイトによると、微小粒子状物質「PM2.5」を含む汚染指数は最悪基準(危険)である300を超す400台となった。市内はスモッグに白く覆われ、数百メートル先のビルがかすんで見えた。
この日実施された恒例の北京国際マラソン(1981年以来毎秋開催)では、健康への悪影響を憂慮し参加を取りやめる人が続出、マスク姿のランナーも目立った。ハーフマラソンを完走した日本人会社員(33)は「せっかく申し込んだので参加したが、のどが痛くなった」と話した。
深刻な汚染は20日まで続く見通し。地元メディアによると、北京市周辺上空の風が弱く、汚染物質が滞留しやすい状況になっている。
日本では、PM2.5の国の環境基準値は、大気1立方メートル当たりの1日平均濃度で35マイクログラム。北京では19日、午前4時(日本時間同5時)に413マイクログラムを数え、日本の基準値との比較で10倍を上回った。
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