黄色いサケ:水揚げ、黄疸の可能性も 岩手県

毎日新聞 2014年10月19日 14時02分

腹などが黄色くなったサケ。解剖のため腹を割いた=岩手県宮古市日立浜町の「おがよし」で2014年10月18日、鬼山親芳撮影
腹などが黄色くなったサケ。解剖のため腹を割いた=岩手県宮古市日立浜町の「おがよし」で2014年10月18日、鬼山親芳撮影

 腹など体の一部が黄色いサケが岩手県宮古市魚市場に水揚げされた。市内の水産総合研究センター宮古庁舎が調べ、人間で言えば黄疸(おうだん)にかかっていた可能性があることが分かった。

 雄の3歳の成魚で、体長62センチ、重さ約2.2キロ。宮古湾口の定置網に16日かかり、市内の水産加工業「おがよし」(沼里政彦社長)が買い付けたサケの中に入っていた。県立水産科学館を通じて同宮古庁舎で調べた結果、白いはずの腹や目の周り、尾びれの付け根が黄色いほか、肝臓も黄色みがかり、脾臓(ひぞう)が肥大していた。

 黄色いサケは2010年11月にも同魚市場に水揚げされたことがある。関係者は「サケがサケを飲み過ぎて肝臓を悪くしたか」と深ザケを戒めている。【鬼山親芳】

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