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北陸経済ニュース隣駅は割安料金でも… 上越妙高またぐと割高JR西、東境界 共同運営コスト加算JR西日本とJR東日本が国土交通相に認可申請した北陸新幹線(2015年3月14日、長野−金沢間開業)の特急料金は、隣の駅まで自由席に乗れば割安料金が適用される一方、両社の境界となる上越妙高駅(新潟県)を越えて乗車すると割高になる。背景には計画段階でJR2社による共同営業が予定された初めての整備新幹線という事情がある。 (曽布川剛) 長野−金沢間では、隣駅まで普通車自由席を利用する場合に「特定特急料金」という割安料金が設定され、距離にかかわらず八百六十円とした。 運賃と合わせると金沢−新高岡で千五百三十円、新高岡−富山で千百八十円となり、特急はくたかでの現行料金(高岡駅利用)とそれぞれ二十円、百十円しか違わない。 特定特急料金は現行の東海道や山陽、長野新幹線などにもある。JR西によると、国鉄時代の一九七〇年、新幹線隣接駅間の短距離利用促進のため安価な価格設定が導入されたのが続いているという。 だが、両社の境目となる上越妙高駅を越えて乗車すると事態は変わる。例えば上越妙高を越えてJR西、東両社の営業区間を通る長野−糸魚川は普通車自由席特急料金が二千四百九十円、運賃込みで四千百五十円。ほぼ同じ営業距離でJR西の区間内だけを走る金沢−黒部宇奈月温泉、新高岡−糸魚川の普通車自由席特急料金千八百四十円、運賃込み三千五百円に比べ割高になる。 富山県の石井隆一知事は北陸新幹線の県内三駅から東京への料金を「速達性や快適性を勘案した経営判断と聞いているが特に新高岡駅の上昇率が高い」と懸念を示す。石井知事が指摘する新高岡−東京(普通車指定席一万三千五百八十円)は、ほぼ同じ営業距離の東北新幹線・東京−くりこま高原(宮城県)に比べ一割も高いためだ。 この点にJR西は「二社で運行するのに予備車両や(それぞれの社の)乗務員配置が必要になる」とコスト加算を理由に挙げる。また「山陽と九州新幹線を乗り継ぐ場合、JR西とJR九州の特急料金を合算している。北陸新幹線の場合はJR西と東の営業区間をまたいでも利用しやすいよう努力した」と説明する。 利用者としては、近距離利用なら割安、上越妙高をまたぐと割高に感じる料金設定の仕組みを知っておいて損はなさそうだ。 PR情報
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