商品ETFからの9月の資金流出、今年最大-供給過剰で
10月2日(ブルームバーグ):米国の商品連動型上場取引型金融商品(ETP)からの資金流出が9月、今年に入って最大となった。供給過剰の兆しが示されたことから商品相場は金融危機以降で最大の下落を示した。
ブルームバーグが集計したデータによれば、商品連動型上場投資信託(ETF)からの9月の資金流出額は約10億5000万ドル(約1145億円)と、月間ベースでは昨年12月以降で最大。貴金属とエネルギーを中心に投資資金が引き揚げられた。米国で取引される商品18品目の資産運用会社による買い越しは13週連続で減少し、データ収集が始まった2006年以降で最長。商品の建玉 (未決済残高)は7-9月(第3四半期)にここ2年で最大の落ち込みを示した。
ブルームバーグ商品指数は7-9月に12%下げ、08年10-12月(第4四半期)以降で最大の低下率を示した。
米シティグループで投資資金の流れを調査するアナリスト、アーカシュ・ドーシ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで「特に原油市場は供給が潤沢で需要が予想より低迷している」と指摘。「穀物は北半球の供給が非常に力強い。金属については中国が懸念要因になっている」と述べた。
原題:Investors Pull Most Money From Commodity ETFs in 2014 onGluts(抜粋)
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更新日時: 2014/10/02 08:16 JST