厚生労働省は1日、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2013年は男性71.19歳、女性74.21歳だったと公表した。前回10年時点の男性70.42歳、女性73.62歳と比べ、男女とも延びた。
平均寿命が長くなり、高齢化が進展する中、厚労省は、国民が健康な状態で過ごせる期間の指標として12年に10年時点の健康寿命を初めて算出しており、今回が2回目。政府は20年までに健康寿命を1歳以上延ばすことを目標に掲げている。
国立長寿医療研究センター研究所の鈴木隆雄所長は「健康寿命を延ばすには、生活習慣病の予防に加え、高齢期に体の機能の衰えに早く気付いて対応することが必要だ」と指摘。「要介護にならないというだけでなく、人とのつきあいや、社会とのつながりをいつまでも持てるような地域の取り組みも求められる」としている。〔共同〕
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