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62キロ・育盛が引退 9月に入り体調崩し決意

スポーツ報知 9月14日(日)13時4分配信

 珍名力士として話題だった東序ノ口24枚目の育盛(そだちざかり、17)=式秀=が引退したことが大相撲秋場所初日の14日、分かった。師匠の式秀親方(元幕内・北桜)が明かした。名古屋場所で初土俵を踏み、番付に初めてしこ名が載り、今場所が序ノ口デビューだったが、一番も取ることなく土俵を去ることになった。

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 育盛は8月27日に両国国技館で行われた力士の健康診断を受け、体重が62キロと現役最軽量を記録していた。この時は「角界最軽量を目指します」と意気込んでいた。しかし、式秀親方によると9月に入ってから体調を崩し、大阪府内の実家に帰省。このほど、父親から「家族で話し合った結果、引退させていただきたい」との申し出があり、秋場所初日前日の13日に日本相撲協会へ引退届を提出した。

 育盛は、名古屋場所前の新弟子検査で受検直前に水3リットルなど飲むなどわずか90分で4キロの増量に成功。体格基準の67キロギリギリで合格し、注目を集めていた。名古屋場所の前相撲では一番相撲は1秒で完敗。二番相撲も敗れたものの、土俵に2秒残り「来場所はもっと頑張ります」としこ名と同じように白星を育ち盛りにすることを誓っていたが、志を果たすことはかなわなかった。

 序ノ口の最初の取組で西23枚目の大志龍(25)=木瀬=と対戦する予定だったが、休場。日本相撲協会広報部によると、不戦敗は記録に残り、育盛の力士としての成績は0勝1敗となった。初日の最初の取組が不戦勝となった大志龍は「場所の始めの取組が不戦勝とは、いいのか悪いのか分からない」と苦笑いを浮かべていた。

最終更新:9月14日(日)13時23分

スポーツ報知

 

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