NTTドコモは14日、他の携帯電話会社がこれまでに販売した米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の下取りを拡充すると発表した。最大4万3200円相当のポイントを一括付与する。新型iPhoneの発売を19日に控え、iPhoneの利用者が多いソフトバンクモバイルとKDDI(au)から顧客を奪う姿勢を鮮明にした。
ドコモは他の2社と同様、12日に「iPhone6」や画面が大きい「同6プラス」の予約受け付けを始めたが、調整が長引いており料金や販売キャンペーンの具体的な内容は発表していなかった。
目玉は他社が販売した製品の下取りとなり、最大4万3200円相当のポイントを付与する。従来、上限は2万1600円だったが、10月末までは下取り額を引き上げる。ドコモは昨年からiPhoneの販売を始めたばかりで自社の契約者にiPhone利用者が少なく、他社からの取り込みに力を入れる。
新規契約や他社から乗り換える25歳以下の顧客に対しては、2年間にわたって毎月の利用料金を最大432円割り引く「U25 iPhone割」を10月末まで提供するほか、データ通信の容量を最大13カ月、毎月1ギガ(ギガは10億)バイト上乗せする「iPhoneボーナスパケットキャンペーン」も実施する。
一方、端末価格は「6」の記憶容量が16ギガバイトの機種が7万3872円などとした。2年の継続利用を条件に毎月の利用料金から一定額を割り引くため、新規契約や他社からの乗り換えの場合は実質ゼロ円となる。ソフトバンクとKDDIも同水準の設定としており、端末価格はほぼ横並びとなった。
アイフォーン、iPhone、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、アップル、携帯電話、ソフトバンク、KDDI