outline
pyenvはシェルスクリプトだけで作成されたpython開発環境整備ツールである。バージョン指定でpythonをインストールしたり、さらにvirtualenvを用いてpyenvでインストールしたpythonを使用したり、特定のディレクトリの配下だけのvirtualenvを作成したりすることが可能である。基本的にはUNIX上での1ユーザを単位として、そのユーザが使用するpythonを柔軟に変更できる。
忙しい人のためのpyenvインストール
ががっといってみよう。以下のコマンドをそのまま貼り付けて実行してお
# VERSION変更したければ変えてね sudo yum install -y vim gcc gcc-c++ make git patch openssl-devel zlib-devel readline-devel sqlite-devel bzip2-devel cd ~ git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git .pyenv echo 'export PATH="$HOME/.pyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile exec $SHELL VERSION=2.7.5 pyenv install $VERSION pyenv rehash pyenv global $VERSION
上記のシェルを流し込むと、カレントユーザのpythonが2.7.5になる。
How to Install(ゆっくりする人はこちらから)
では、時間のある人はこちらから。細かい使い方は後で説明するとして、何はともあれインストールしてみる。
0. 必要なパッケージのインストール
事前段階として、pythonのビルド用に必要なパッケージをざざっと
# こんだけありゃいけるらしい sudo yum install -y vim gcc gcc-c++ make git patch openssl-devel zlib-devel readline-devel sqlite-devel bzip2-devel
1. git clone
まずはソースのインストール
# ホームディレクトリに移動 cd ~ # current directoryの".pyenv"ディレクトリにcloneする git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git .pyenv
2. .bash_pfofileもしくは.bashrcへの追記
# 環境変数PATHに.pyenvを追加 echo 'export PATH="$HOME/.pyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile # shims(pyenv内のシステムのひとつと思っておけばおｋ)を有効にする echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
2.1 補足ifってる人もいた
上記の.bash_profileに手心を加えてる人もいて、
# 一部抜粋 cat ~/.bash_profile export PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv" if [ -d "${PYENV_ROOT}" ]; then export PATH=${PYENV_ROOT}/bin:$PATH eval "$(pyenv init -)" fi
こんなふうにしてる人もいた
3. シェルの再実行
# シェルを再実行しる exec $SHELL
これでpyenv自体のインストールは完了。
pyenvを用いて特定バージョンのpythonをインストールしてみる
pyenv installコマンドを用いて、pythonをインストールする。このinstallは当然ユーザに紐づくものなので、システムpythonには影響を及ぼさない。
# インストールできるpython(jythonとかもある)の確認 pyenv install -l Available versions: 2.5 2.5.1 2.5.2 2.5.3 2.5.4 2.5.5 2.5.6 2.6-dev 2.6.6 2.6.7 2.6.8 2.7 2.7-dev 2.7.1 2.7.2 2.7.3 2.7.4 2.7.5 ...いっぱい出てくるので略... # バージョン指定でインストール(この場合はpython2.7.5がインストールされる) pyenv install 2.7.5 # shimバイナリのリビルドの実行。お約束だと思って。 pyenv rehash
pyenvのアップデート(っていうかgit commandのおさらい)
pyenvのアップデートはgitを使って行う。
cd ~/.pyenv # 最新版ソースを持ってくる git fetch # タグの確認、2013年5月24日の段階ではversion0.2.0がリリースされていた git tag v0.1.0 v0.1.1 v0.1.2 v0.2.0 git checkout v0.2.0
各バージョンのインストール先の確認
先ほど、pyenv installコマンドでインストールされたpythonのインストール先を見てみる
# 絶対パスで表示される pyenv prefix 2.7.5 /root/.pyenv/versions/2.7.5
pyenv localとかpyenv globalとかの詳しい使い方とかは次回書くお。