【モスクワ=共同】人道支援物資を搭載したとされるロシアのトラック約100台が南部ロストフ州からウクライナに越境し、東部の拠点都市ルガンスクに到着した。ロシア通信が13日、伝えた。
ロシア側は人道上の緊急性を訴え実施したが、ウクライナ政府の合意のないまま強行しており、欧米などから批判が出る可能性がある。
赤十字国際委員会(ICRC)は支援に関する両政府の合意がないため関与していない。
別の約100台のトラックも13日中にルガンスクに着く見通し。支援物資は食料など約1880トンだという。
一方、ウクライナのヤツェニュク首相は13日、「ロシアのプーチン大統領の最終目標はウクライナ全体の破壊だ。彼はソ連復活を目指しており、ウクライナが欧州の一部になることに耐えられないのだ」と批判した。
「ウクライナを守るためには北大西洋条約機構(NATO)しか方法がない」とも語り、NATO加盟を目指す考えを重ねて示した。
プーチン、ヤツェニュク、ロシア、ロシア通信