羽田空港の国際線旅客ターミナルに30日から、ビジネスジェットの客専用窓口ができる。一般客と別ルートにすることで、入国手続きなら最大30分かかる時間が3分ほどになるという。

 国土交通省によると、ターミナル内の専用ルートの移動距離は、約25メートル。一般旅客の10分の1ほどになり、待ち時間がほとんどなくなる。数人から十数人乗りのビジネスジェットを利用する海外の経営者や富裕層を呼び込む狙いがある。

 また、国際線ターミナル前の駐機スペース1機分を、ビジネスジェット優先にする。来年3月には、全長30メートル以上の大型ビジネスジェットの駐機場所を、いまの3機分から9機分に増やす。

 羽田の国際線のビジネスジェットの発着数は昨年1357回で、前年より15%ほど増えた。米国と中国からが2割ずつを占めている。(土居新平)