「イスラム国」 “英国人”殺害の映像公開9月14日 10時09分
イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム過激派組織は、拘束していたNGOで働くイギリス人とみられる男性を殺害したとする映像をインターネット上に掲載し、アメリカに協力するイギリス政府に強く警告しました。
映像は、イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が、「アメリカの同盟国へのメッセージ」と題してインターネット上に掲載しました。
映像では、刃物を手にした戦闘員の男の脇にオレンジ色の服を着せられた男性がひざまずき、イギリス人だと名乗ったうえで、「私が処刑されるのはアメリカに『ノー』と言えないイギリス政府の責任だ」などと話しています。
そして、戦闘員の男が「攻撃を続ければ破壊を加速するだけだ」などと警告したあと、男性を殺害する様子が映っています。
男性は人道支援を行うNGOで働いていましたが、去年、シリアで行方が分からなくなり、「イスラム国」がアメリカ人のジャーナリスト2人を殺害し、映像を公開した際、拘束されているのが確認されていました。
イギリスは、イスラム国と戦うイラク北部のクルド人部隊に武器を供与しているほか、軍事作戦に参加する可能性も排除しないとしていて、アメリカが進めるイスラム国に対する作戦に協力する姿勢を示しています。
イギリスのキャメロン首相は声明を発表し、「無実の支援活動家を殺害するという言い表せないほど恐るべき犯罪だ。われわれは犯人を見つけ出すために、あらゆる措置をとる」と強く非難しました。
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