2014年9月12日

250万円着服、懲戒免職 元倉吉市立図書館主任

 鳥取県倉吉市教委は11日、元市立図書館主任の男性(44)が同市駄経寺町の倉吉交流プラザの施設使用料約250万円を着服、虚偽公文書の作成などを行ったとして、5日付で懲戒免職にしたと発表した。上司2人と元上司3人も10日付で、減給や戒告などの懲戒処分にした。

 市教委によると、男性は2010年7月から施設の会計などを担当。施設使用者から受け取った使用料を一部入金しなかったり、偽造した領収書で受け取るなど、ことし6月までの約4年間にかけて246万円を着服。着服金はすでに全額返済しているが、男性は「(なぜやったのか)はっきりと分からない」と話しているという。

 ことし6月、施設に設置してある自動販売機の昨年度分の電気料金を、男性が業者に請求していないことが判明。ほかの事務処理についても調査したところ着服が発覚した。男性は7月4日から病気休暇を取り、現在は入院しているという。

 市は再発防止委員会を立ち上げ、管理体制の検証や事務手続きの改善、研修などに取り組むという。市役所で会見した福井伸一郎教育長は「大変市民の皆さまにご迷惑をお掛けしました。深くおわび申し上げます」と謝罪した。