ブルームバーグによるとアリババ（ティッカーシンボル：BABA）がIPOの注文の受付を繰り上げて締め切るらしいです。

これはつまりもう十分なインディケーション（＝買いたいの意向）が集まったということに他なりません。つまり「売り切れ」です。

この事情通によると、いまのところ値決め価格は当初の初値レンジである60～66ドルの上限、つまり66ドルくらいを狙っているとのこと。

注文を受け付ける最終日は、これまで9月18日が予定されていましたが、それが9月16日になったということだそうです。

僕の考えでは、主幹事証券がこういう軽率なコメントするとは考えにくいと思います。なぜならロードショウのミーティングは9月18日まで詰まっている筈ですから、未だ経営陣とのミーティングすら終えていないのに、オーダーブックを閉めてしまうのは、機関投資家を粗末に扱う、極めて無神経な行為だと見做されるからです。

ただ、偶然にせよ、作為的にせよ、このような情報が市場に漏れてしまった以上、慌てた投資家は締め切られる前に注文を入れに行きます。前にも書いたけど、こういうせかされた状況で飛び込んでくる注文というのは、クウォリティーが低いです。

付和雷同的な注文がオーダーブックに占める割合が増えると、上場後のフリッパー（すぐに売り抜ける筋）を増やしてしまいます。つまり不確実要因が増大するということ。

未だロードショウ日程の40％くらいを残しているにもかかわらず、この種の「煽り」が出るあたり、やっぱり主幹事の大任はクレディスイスには重すぎたなぁということを実感します。

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PS.　ところでこのニュースを受けて、今日のヤフー（ティッカーシンボル：YHOO）株は、こうなっています。

YHOO

ちょうどゴールデンクロスが出来つつあります。これは当然ソフトバンク株にとっても朗報。