サンフランシスコ=宮地ゆう
2014年9月7日05時34分
米国経済を引っ張るカリフォルニア州のシリコンバレーで、主要IT企業の従業員が白人とアジア系に偏り、男性が大半を占める実態が明らかになってきた。原因として理工系教育のあり方や長時間労働の問題が指摘されており、地元で議論が始まっている。
■グーグル、アップル…迫られ構成公表
平日の昼すぎ、シリコンバレーのマウンテンビューにあるグーグル本社は、昼食を終えてそれぞれの仕事場に戻る従業員で敷地内の路上があふれていた。広大な敷地には部署ごとの建物が立ち並ぶ。
「従業員の出入りをしばらく眺めていると面白いことがわかる。男性が圧倒的に多く、男性は技術者が働く建物へ、女性は営業・広報部門の建物へと向かう」
労働環境に詳しいカリフォルニア州立大バークリー校のクレア・ブラウン教授は、そう話す。
シリコンバレーのIT企業は圧倒的に男性が多く、人種では白人とアジア系に偏っていると言われてきた。こうした印象が今年5月、グーグルが明らかにした資料で裏づけられた。
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朝日新聞国際報道部
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