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大衆薬事業、独バイエルが米メルクから買収

2014年 05月 7日 02:08 JST
 
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[6日 ロイター] - 独製薬大手バイエル(BAYGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)は6日、米メルク(MRK.N: 株価, 企業情報, レポート)のコンシューマーケア事業を142億ドルで買収することで合意した。これにより、バイエルは一般用医薬品メーカーとして米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(JNJ.N: 株価, 企業情報, レポート)に次ぐ世界2位の地位を維持する。

バイエルのデッカーズ最高経営責任者(CEO)は声明で「今回の合併は、魅力的な非処方せん薬(市販薬)事業を世界的にリードする上で、画期的な節目となる」と述べた。

買収手続きは2014年後半に完了する見通し。メルクは税引き後の売却益は80億─90億ドルになるとの見方を示した。

関係筋によると、メルクのコンシューマーケア事業に対しては、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N: 株価, 企業情報, レポート)、独ベーリンガー・インゲルハイム、スイスのノバルティス(NOVN.VX: 株価, 企業情報, レポート)、仏大手サノフィ(SASY.PA: 株価, 企業情報, レポート)なども関心を示していた。

バイエルは買収により、流通ネットワークを効率化させたい考え。

メルクは足のケアブランド「ドクターショール」やスキンケア「コパトーン」などを保有。バイエルは消炎鎮痛剤「アスピリン」を開発。この他、皮膚薬「ベパンテン」、真菌症治療薬「カネステン」などを手がけている。

製薬業界では世界的に再編が進んでおり、スイスのノバルティス(NOVN.VX: 株価, 企業情報, レポート)は前月、英グラクソ・スミスクライン(GSK)(GSK.L: 株価, 企業情報, レポート)の抗がん剤製品群を145億ドルで買収することで合意したと発表。

このほか、米ファイザー(PFE.N: 株価, 企業情報, レポート)が英アストラゼネカ(AZN.L: 株価, 企業情報, レポート)の買収に向け提示額を630億ポンド(1060億ドル)に引き上げたものの、アストラゼネカは拒否するなど攻防が続いている。   続く...

 
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