小6と中3を対象にした全国学力調査をめぐり、成績が向上した学校を文部科学省の専門家会議が分析したところ、「授業で学校図書館を活用する」「地域への学校公開日を設ける」といった取り組みに力を入れているところが目立った。国語に力を入れた学校で算数・数学の学力が向上する傾向は、今回も改めて確認された。
全国学力調査は国語と算数・数学の2教科について、07年4月に第1回、今年4月に第2回を実施。専門家会議が15日公表した分析報告では、各教科のA問題(知識中心)、B問題(活用中心)について、今年の調査で高学力層(全国で成績が上から4分の1)が前回より10ポイント以上増えたり、低学力層(下から4分の1)が10ポイント以上減ったりした学校の取り組みを07年度と08年度で比べた。
最も顕著なのは「学校図書館を活用した授業」。課題解決の資料を図書館で探す「調べ学習」などで、例えば算数の「知識」問題で高学力層が増えた学校群では、実践している割合が前回07年調査より11.6ポイント増の68.6%。同じく算数の「活用」問題で低学力層が減った学校群では8.6ポイント増の71.8%だった。自分で考えて学習に取り組む姿勢が養われ、成績の向上につながったとみられる。
中学では「学校公開」の取り組みが目立つ。地域の人の授業参観など「学校公開日」を設けているところは、国語の活用問題で高学力層が増えた学校で7.7ポイント、数学の活用問題で高学力層が増えた学校では9.6ポイントの増。学校を外部に開くことが、教員の指導や子どもの学ぶ意欲に好影響を与えているようだ。
一方、国語と算数・数学の関連では、例えば小6算数の「活用」問題で低学力層が減った学校群では、国語で「書く習慣をつける」取り組みをしているところが83.3%(前回比5.5ポイント増)。「読む習慣をつける」取り組みをしているところが81.1%(5.3ポイント増)だった。国語学習で出題内容を読み解く力が向上するとみられる。(上野創)
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